Ryo Koizumi

小泉遼(Contemporary artist / Calligraphy artist)
前職は10年間ほど庭師をしていたというちょっと驚きの経歴を持つアーティスト。
そこで培った感性が作品作りにも大きく影響しており、
どこか和の雰囲気を纏ったような作品が印象的。
L.S.W.Fのメンバーとして2018年NHK大河ドラマ「西郷どん」の題字の揮毫、
ペイントチームRELISHを結成し、Summer sonic、GREENROOM FESTIVALをはじめとしたイベントやグローバル企業のオフィスの壁画制作、
ライブドローイングパフォーマンスなど活動のフイールドは多岐にわたる。

最近は禅の書画である「円相」を由来とした「enso」というシリーズをメインに制作。
円相は無限、空虚、統合、悟りの境地などを表すものであり、
解釈は見る人に委ねられ、見る人の心を映し出すものとされている。
この考え方が作品のコンセプトに強く反映されているという。
ただ、本来の「円相」は一筆書きなのに対し、
「enso」は緻密な線の積み重ねによって描かれているのが特徴。


ひとつひとつは小さな事だとしても、 それを繰り返し積み重ね続けると大きな事へと繋がっていくという意味が込められているという。
気の遠くなるほどの緻密な作業を経て完成した作品は、まさにそれを体現している。
今後は更に活動の幅を広げるため海外での展示にも挑戦したいとの事。



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text by OG